

- 香港驚悚小說鬼筆 直寫魔性人間 -
畢名

出版公司:研創出版(香港)
出版日期:2027年1月
ISBN: 9798163539253
《死を招くキャンパスの噂》
日本語版
その噂を知ったとき、死はすでに近づいている。
香港の大学に伝わる、奇妙な都市伝説。
深夜の学生寮で起こる不可解な出来事。誰もいないはずの部屋から聞こえる物音。そして、ウィジャ・ボードをめぐる不気味な噂。
そんな中、大学構内で一人の女子学生が無残な死を遂げる。
事件の捜査に乗り出したのは、香港警察の刑事・欧陽剣崎。
現場に残された不審な痕跡、学生たちが語る奇妙な体験、そして事件の背後に見え隠れする過去の秘密。
それは人間の仕業なのか。
それとも、決して触れてはならない何かを呼び覚ましてしまったのか。
調査が進むにつれ、都市伝説と現実の境界は次第に曖昧になっていく。
すべての噂には、始まりがある。
だが、その結末を知る者は、生きて帰れるとは限らない。

【あとがき】
この瞬間を、十年は待ち続けてきたと思う。
いつか自分の物語が、私の愛してやまない日本という国へ渡り、同じようにホラーやスリラーを愛する読者たちと出会う。私はずっと、そんな日を夢見てきた。
それは、いったいどんな光景なのだろう。
日本の読者は、私の描く恐怖を、語り口を、巧みに仕掛けた謎や伏線を、楽しんでくれるだろうか。そして、私の文章の奥に、日本のホラー小説から受けてきた影響を感じ取ってくれるだろうか。
私は、小説を書く孤独な時間が好きだ。だが、それ以上に好きなのは、言葉の力で読者を私の恐怖の世界へ引きずり込む瞬間だ。
私とともに、怪異の世界に潜む真実を追いかけてほしい。
私とともに、人間性と魔性のせめぎ合いを見届けてほしい。
そして、この物語は、人間の本性そのものを試す物語でもある。登場人物と同じような邪念が、自分の心にも一度たりとも芽生えたことはないと、いったい誰が言い切れるだろうか。
何年も前、日本の作家・鈴木光司氏のインタビューを読んだことがある。そこでは、物事の意味が理解できないこと、その不可解さそのものが恐怖を生むのだと語られていた。
私は深く共感した。
そして歳を重ねるにつれ、さらに思うようになった。本当に恐ろしいのは、未知のものだけではない。そこにあるとわかっていながら、どうすることもできず、自分の力では変えられないものもまた、恐ろしいのだ。
そんな恐怖は、歳月とともに消えていくどころか、時として静かに心を蝕んでいく。そこから抜け出し、再び立ち上がり、人生と向き合うためには、いったいどれほど強い意志が必要なのだろう。
さて、今回、日本の読者の皆さんに初めてお届けする作品として『死を招くキャンパスの噂』を選んだのには、理由がある。
私は日本の怪談に育てられた。だから今度は、香港の都市伝説で、その恩返しがしたい。
香港にも、背筋が凍るような物語が数え切れないほど存在する。大学のキャンパス、路地裏、古びた建物、そして人間の心の奥底に隠された秘密。それらは、皆さんがよく知る日本の怪談とは違うかもしれない。だが、人間の内に眠る、もっとも原始的な恐怖を呼び覚ます力を持っている。
この小説を楽しんでもらえたなら、何より嬉しい。そして、この瞬間から「畢名」という作家を知り、一歩ずつ、畢名の恐怖の世界へ足を踏み入れてもらえたらと思う。
ここだけの話だが、本書の主人公、欧陽剣崎は、これで姿を消すわけではない。彼は「香港都市異聞」シリーズで再び登場する。それどころか、私のほかのシリーズにも、ひょっこり顔を出すつもりらしい。
さて、次はどこに現れるのか。
それは、まだ秘密にしておこう。
最後に、本書の翻訳、編集、デザインに力を尽くしてくれた香港の研創出版チームに、心から感謝したい。
この物語は、かつて台湾で『通靈校舍』として刊行され、その後、香港では『通靈咒怨』として読者と出会った。そして二〇二六年、『The Séance List』というタイトルで欧米の読者にも届けられた。
今、『死を招くキャンパスの噂』として、ようやく日本にたどり着いた。
一つの物語が、また新しい友人たちとの出会いを運んでくれたのだ。
私は畢名。香港出身のホラー小説作家だ。
次の小説で、また会おう。
【香港の読者・Chris Chan】
いつものように謎めいたプロローグから物語が始まり、少しほっとしたのも束の間、いきなり最初のクライマックスに突入! 本当に思わず息をのみました!
最初に驚かされたのは、主人公の欧陽剣崎が立て続けに二度も「息をのむ」場面。これが香港のスタンダップコメディ(棟篤笑)のあるセリフと偶然にも重なっているように思えて(私の勝手な想像ですが)、実に面白かったです!
私はこの作家の作品を読むたびに、つい自分なりに記録を取ったり、細かいことを覚えておいたりします。今回も登場する八人について、犠牲になった状況と人数を確認していたのですが、どう数えても七人しかいない! 周芷盈だけは、実験室に入ったことしか分かりません。三度読み返しても同じ結果でした。作家にとって、私のような熱狂的な読者ほど厄介な存在はいないのかもしれませんね!
二つ目の驚きは、時事問題や政治情勢が盛り込まれていること! こうした題材を扱う小説は少なく、たとえ登場しても、普通は遠回しに触れる程度でしょう。ここまで真正面から描く作品は、なかなかありません!
畢名の作品で最も不気味なことが起こるのは、いつだって結末の直前です。八人目の犠牲者をめぐる描写は圧巻でした! 同時に、背筋がぞっとしました。今年、近くの病院へお見舞いに行ったときの光景がよみがえったのです。もちろん、ただの偶然なのですが……。それにしても、不気味すぎます!
【台湾の読者・江怡慧】
私にとって、心をつかまれる文章かどうかは、ほとんど直感で決まります。好きなものは好き。同じ題材でも、書く人によってまったく違う作品になります。そして、畢名先生の文章は、まさに私の好きなタイプでした。
物語のテンポはとても速いのに、展開が飛躍しすぎているとは感じません。細部まで丁寧に描かれていて、場面の一つひとつが鮮明に目に浮かびます。
もともとは一気に最後まで読むつもりでした。でも、ホラー小説を読んでここまで頭皮がぞくぞくしたのは、本当に久しぶりです!
私は中学二年生の頃から明日出版社のホラー小説を読んでいて、今は高校三年生です。それなのに、一人で部屋にいて、音楽を聴きながら読んでいるだけで、鳥肌が立ってしまいました。
情景があまりにも鮮明に浮かんでくるんです!
結局、いったん本を閉じるしかありませんでした。そうしないと、今夜は眠れなくなりそうで(笑)。

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